自宅でのリモートワーク作業中、プライベートでのオンラインゲーム中など、ヘッドホンやヘッドセットを使用する機会は多い。しかし、ヘッドホンは通常頭を上から押さえつけるような形状をしているため、髪に跡がついてしまうという悩みがある。この記事では、髪型が崩れてしまう原因から、そうならないためのヘッドホンの選び方を紹介する。

何故髪に跡が残るのか

ヘッドホンを使用することによって髪に跡が残る原因は寝癖がつく原因と同じだ。その原因とは、主に水素結合によるものだという。具体的には、髪が水分で濡れることで分子の結合が解かれ、それが乾く際に結合が強くなることで髪に癖がつく。つまり、ヘッドホンを使用して髪に跡がつく場合、それは風呂上がりなどで乾ききる前に使用してしまっているか、もしくは使用中に汗などで髪が湿ってしまっているかのどちらかだと考えられる。前者に関しては、よくドライヤーで乾かすなどすることで特に問題なく対策をすることができる。しかし、後者に関しては生理現象なので、汗をかきづらい環境にしてやることで対策をするしかない。ヘッドホンは物によって使用中に暑苦しさを感じるものもあるので、そうならないものを選んでやる必要がある。

髪型が崩れにくいヘッドホンを選ぶためのポイント

上述の髪に跡が残ってしまう原因をもとに、髪型が崩れにくいヘッドホンの選び方を考えていく。

イヤーパッドが合皮や本革のものは避ける

イヤーパッドは耳に直接当たる部分なので素材には気をつけておきたい。とくに、合皮や本革などは暑さを感じやすく汗を吸わないので避けた方が良いかもしれない。もしくは、mimimamoなどを使用して汗を吸いやすい状態にしておくのが良い。イヤーパッドの劣化を防ぐという意味でも、個人的にはmimimamoの使用をおすすめする。mimimamoについては、この記事で紹介するヘッドホンごとの対応サイズとともに後述する。

ヘッドバンドのクッション素材にも注意

ヘッドバンド部分の素材も商品によって様々だ。クッション性を持たせるために合皮やファブリック素材などが使用されているものも多い。上述のように、汗をかくという観点では合皮は暑さを感じやすいため避けたいところだ。なんならプラスチック素材のままのの物が一番優れている可能性もある。

イヤーカップの形状を確認する

イヤーカップの形状で確認をするべきことは、耳を完全に覆うようになっているかどうかだ。耳を覆い隠すタイプはオーバーイヤー型、そうでなく耳に乗るタイプはオンイヤー型と呼ばれる。オーバーイヤー型の方が熱が篭りやすいため汗をかきやすくなってしまうが、耳を覆っている方が遮音性が高いなどのメリットもあるため、ここは個人の好みで判断すると良い。

髪跡を気にする場合におすすめのヘッドホン

JBL TUNE 520BT

スピーカーなどで有名なJBLのヘッドホン。ミニマルなデザインでファッションとしても優れている。耳を完全に覆わない形状をしているため熱が篭りにくい。7000円程度と、比較的リーズナブルなのもおすすめできるポイントだ。デザインが気に入って、ノイズキャンセリング機能が欲しい場合は、上位機種のTUNE 770NCを検討してみると良い。

SONY WH-CH520

高コスパなSonyのヘッドホン。こちらも7000円程で購入することができる。オンイヤー型なので熱が篭りづらく、低反撥ウレタンフォームを採用しているため非常に軽やかな付け心地になっている。合わせやすいくすんだ色味のカラーラインナップなのも嬉しい。50時間再生可能なバッテリーで急速充電にも対応しており、性能も申し分ない。

Marshall Major V

アンプで有名なMarshallのヘッドホン。Marshall特有のデザインに一目惚れして購入する人も多い(僕もその一人だ)。こちらも耳を覆いきらない形状なので熱が篭りづらい。また、軽量なので長く使用していても疲れづらいというのも良い点だ。同社のヘッドホンとしては、Monitorシリーズというのもあるが、こちらはオーバーイヤー型なので暑さという面ではMajorシリーズの方が良いだろう。

AVIOT WA-Q1

あのちゃんのCMでも有名なデザイン性や軽量性に優れたヘッドホン。このWA-Q1で特筆すべきことはやはりその軽さだ。ノイズキャンセリング付きにも関わらず165gと非常に軽量かつコンパクトに仕上がっている。外出時にファッションの一部として取り入れても良いだろうし、軽量なので自宅での長時間の使用にも適している。

Steel Series Arctis Nova 7P

2.4GHz接続とBluetooth接続をサポートしたゲーミングヘッドセット。ヘッドバンドが伸縮するComfortMAXシステムを導入しており、頭に対する圧力が分散するため他のヘッドホンと比べて髪型への影響が少ないと言える。また、イヤーパッドがファブリック素材なので、この点でも熱対策として優れていると言えるだろう。

この商品はガジェットとしても面白くて、2.4GHz接続した機器の音声とBluetooth接続した機器の音声をMixして聴くことができる。PCでゲームをしながらスマホでLINE通話をしたりといったことができてしまうわけだ。

Steel Series Arctis Nova 7P

Steel Series Arctis Nova 7P

Amazonで購入 楽天市場で購入

nwm ONE

nwm(ヌーム) ONEは他にはない耳を塞がないデザインが魅力のヘッドホンだ。イヤーパッド部分が空洞になっているオープンイヤー型を採用しているため、汗で蒸れる心配をしなくて良いのが魅力。また、約185gと非常に軽量なので、その意味でも髪型への影響が少ないと言える。パーソナライズドサウンドゾーンという技術で、周囲への音漏れが最小限に抑えられている(とはいえ音量次第では音漏れするので注意)。

mimimamoの対応サイズ表

mimimamoはヘッドホンのイヤーパッド部分の劣化を防いだりするために使用できるカバーだ。洗濯もできるので衛生的に使用でき、汗などによる劣化を抑えることができる。複数サイズ用意されているため、ほとんどのヘッドホンサイズに対応できる。

以下にこの記事で紹介したヘッドホンについてmimimamoの対応サイズをまとめておく。

ヘッドホン名 mimimamo 推奨サイズ
JBL TUNE 520BT M
SONY WH-CH520 M
Marshall Major V M
AVIOT WA-Q1 未記載 (M相当)
Steel Series Arctis Nova 7P L
nwm ONE 非対応

この他のヘッドホンのサイズ対応表はこちらの公式ページから確認することができる。